エリート商社マンはわたしの王子様~見てるだけで幸せだった推しの恋愛対象がわたしってどういうことですか?~
『もういいです。今後はやめてください。それで…?』

何かを言いたくて連絡してきたのだろう。

『長谷川には由莉愛が就職をしたがっているから結婚話はなかったことにしてくれた言ったんだ。
そしたら、焦ったんだろうな。あの男も結局はわたしの後釜を狙っていただけだったようだ。
だが、今回のことで長谷川は大学院を辞めることになったよ。警察沙汰にはしないからと言うことで自主退学させた。彼の力ならどこに行ってもエンジニアとしてやっていけるだろうからね』

『そうですか』

いなくなってくれないと困る。
あんな人いたらもう大学に行けない。

『本当に悪かったと思ってる。明後日は『きじばと』に来てくれよ。その…』

『なんですか?』

『もうひとり、連れてきたらいい』

『は?』

『挨拶をしたいと言っている』
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