エリート商社マンはわたしの王子様~見てるだけで幸せだった推しの恋愛対象がわたしってどういうことですか?~
「ねぇ。どう思う?コイツ」

突然話を振られるとどう反応したらいいかわからない。

「え、っと。わからないところはお互いに教えあえばよいのでは?」

そういうとキョトンと二人がこちらを見た。

いや、2人とも見るのとかやめてほしい。
視線感じるの苦手なんだけど…

「あ、そうか。そうだよなー。って本気で言ってる?柳田さんにかなう奴なんていねーじゃんなぁ。長谷川さんくらいじゃねーの?」

風間くんは同意を求めるように桐生さんを見た。
ほらやっぱりずけずけモノ言う。
こういう人ってホント苦手で逃げ出したくなる。

「え?うん。まぁそうだけど、わたしたちだって柳田さん助けてあげられることあんじゃん。ほら、しゃべるのとかね」

「あ、、、そっか」

うんうんと二人でうなづいているのでここは退散しようっと。

「では、わたしはこれで」

「え?もう行っちゃうの?」

「はい。バイトがありますので」

さっさとその場を後にした。
桐生さんだけならいいのだけれど風間くんがやってくると去りたくなってしまう。

こういういるだけでうるさい感じの人は本当に苦手だ。
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