エリート商社マンはわたしの王子様~見てるだけで幸せだった推しの恋愛対象がわたしってどういうことですか?~


そのまま名残惜しかったが、由莉愛を車で家まで送ると、マンションにあがって母親にも挨拶をしておく。

「崎本拓海です。ご挨拶遅れまして申し訳ありません」

ぺこりと頭をさげると、由莉愛とそっくりのその女性はけらけらと笑った。

どうやら似ているのは姿形だけらしい。

「あら、イケメンじゃない。由莉愛」

「へ?お母さん。もう」

由莉愛が顔を真っ赤にしている。
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