エリート商社マンはわたしの王子様~見てるだけで幸せだった推しの恋愛対象がわたしってどういうことですか?~
え?

あわてて顔を上げる。

「ここ、座るよ」

「あ、す、すみません」

慌てて下がろうとすると、「注文いい?」と言われた。

「あ、この間のバイトの子だ。コーヒーといつものやつね」

そしてにっこり笑ってパチッとウインクした。

え?

パチッて長くてふさふさのまつげの音が聞こえた気がした。

え?何それ。
まぶしすぎます。
そんな長いまつげ瞬かないで。

「はい。かしこまりました」

あわててそういうと、厨房に戻り注文を伝える。

そして急ぎながらもキチンとホットサンドを作っていく。

しっかり作ると、熱々のコーヒーとともに持っていった。

王子様はすでにPCを開いて仕事を始めている。
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