エリート商社マンはわたしの王子様~見てるだけで幸せだった推しの恋愛対象がわたしってどういうことですか?~
「え?だってマイカ甘いの好きでしょ?人間糖分取らなきゃ怒りっぽくなるんだってさ。だから今のマイカにはぴったりじゃん?」

そういってにっこりととびきり甘い笑顔を女性に向けると、女性はふぅとため息をついた。

笑顔眩しい。
甘い。
近くで見れた。
最高すぎる。

「いいわよ。もう。別れてあげる。どうせ拓海なんて誰とも結婚できないし」

「そっかな?」

「そうよ。あなたは女を愛せない人間よ」

ゆっくりとテーブルに追加の注文を置くと、ゆっくりとその場を離れる。

そしていつもどおりなら…

「うん。かもね」

王子さまはほほ笑んだ。


やっぱり…
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