エリート商社マンはわたしの王子様~見てるだけで幸せだった推しの恋愛対象がわたしってどういうことですか?~
上田…
部下かな?

「ふんふん。わかった。なるほどね」

わたしがPCにたたきこむ和訳を見ながら結構表情豊かな崎本さん。
王子様の素顔を見た気がしてドキドキして嬉しくなる。

かなり量の多い書類だったが、1時間ほどしたらなんとか和訳が完成した。

「これで全部です。崎本さん」

最後の一文字を打ち込み、保存すると、聞いていた崎本さんのメルアドへと送信する。

横に置いてあった崎本さんのPCで受取り確認して崎本さんはにっこり笑った。

「仕事はやいねぇ。めちゃくちゃ助かったよ。由莉愛ちゃん。お疲れ」

いつの間に買ってきたのか、ペットボトルのコーヒーをひょいっとPCの横に置かれた。
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