エリート商社マンはわたしの王子様~見てるだけで幸せだった推しの恋愛対象がわたしってどういうことですか?~
「い、いえあの。そういうわけでは。ただ、ホットサンドがお好きだと思ったもので」

「いや、参ったな。うん。じゃぁホットサンドお願いするよ。今日俺、閉店までここいるつもりだからさ。コーヒー空になったら入れてくれたら助かる」

顔をあげてそういうと、空のコーヒーカップをひょいと手渡ししてくれた。

「は、はいっ!」

あわててテーブルの前を去る。

あー2回目だ。しかも目あうとか今日は記念日だ。
ヤバすぎる。


大学1年からはじめたマリーズコーヒーのバイト先で一目ぼれした王子様と3年間での初会話にドキドキしながら、幸せ満開のわたしの今日の一日は暮れていくのであった。
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