エリート商社マンはわたしの王子様~見てるだけで幸せだった推しの恋愛対象がわたしってどういうことですか?~
まぁ彼女、洗練されてるわけじゃないし、合わせる必要もないからかな。
てかまぁ俺が洗練させてやるけど。

「あ、そうだ。由莉愛ちゃん。明日も頼んでいい?」

「はい。いいですよ」

由莉愛ちゃんが寛いだような笑みを浮かべて、思わずぐっと来てしまった。

この子、俺には素なのな。
この笑顔かわいすぎる。

「明日は何がいい?」

「あ、じゃぁイタリアンで」

「おう。まかせて」

その日は仕事が忙しすぎて送ることができないからと早めに帰ってもらった。電車で一駅の距離だったけど、遅くなると心配だからな。
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