エリート商社マンはわたしの王子様~見てるだけで幸せだった推しの恋愛対象がわたしってどういうことですか?~
「なら、次大学始まるまでに今の由莉愛ちゃんを確立させよう。俺も29日から正月休みだからさ。そうなったら毎日俺んとこ来な」

「ええっ!あの、失礼かもしれませんが、崎本さん、彼女作る気はないのでしょうか?」

「は?」

相変わらずの無神経ぶり。

「わたしなんかが…」

俺はそう言った由莉愛ちゃんの目の前で指をバッテンさせた。

「ブッ。アウトだな。1回言うごとに加算されるシステム」

「ぷっ。なんですかそのゲームみたいなの」

「ゲーム好きなんだろ?」
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