エリート商社マンはわたしの王子様~見てるだけで幸せだった推しの恋愛対象がわたしってどういうことですか?~
一瞬言おうかどうか迷った。

『好きだし』って。けど…俺のプライドが…言わせなかった。

「由莉愛ちゃんといるの楽しいもん」

「た、楽しい?」

「うん。めずらしいっていうか。俺の回りにいた洗練された女とはちがうとこがね。斬新すぎておもしろい」

これも事実なのだ。
まぁ今突然好きなんていうよりいいだろう。

「おもしろいかぁ…」

由莉愛ちゃんは考え込むようにしながらフランスパンをもぐもぐとほおばっていた。
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