エリート商社マンはわたしの王子様~見てるだけで幸せだった推しの恋愛対象がわたしってどういうことですか?~

5.少しずつ変わる二人

「髪型とメイク頑張ってみたんですけど、ここまでが限界でした」

玄関前に立っていた由莉愛ちゃんを思わず抱きしめそうになって堪えた。

うっ…
かわいい。

「いいじゃん。全然普通にいいよ。俺と会わない間もがんばってた?」

「はい。母があの日帰ったらびっくりしてましたけど、就活のために頑張ってるって伝えたら納得してくれました」

その時に自分の将来の進路についてもお母さんに話したのだと由莉愛ちゃんは言った。
院は行かずに就活すると。
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