愛ごこち想日記

プロローグ


ある晩、昔読んだ絵本の夢を見た気がした。

「ん…。」

御伽の国の王子様とお姫様の夢ー。

〜2人は真実の愛を知り、

「…咲夜…。」

「…?はい。」

〜運命の愛は結ばれる。

〝誰だって少しは日常にロマンティック(夢見る少女)を取り入れたい。”

そんな気持ちが一瞬、
夢に紛れ込んだんだろう。

やっぱり気恥ずかしい。

そんな気分で、
微睡んでいると…。

「美羽さん、眠れないの?」

柔らかく深い声音。
ふ、と優しく微笑みが降ってくる。

ー知らない!こんな王子様ボイス…。

素直になれない嬉々感。

反発、複雑、安堵が混じり合い、
脚がもつれる。

今日の下着は、
ピンクのサテンベースに白いレース、淡い黄色のリボンが付いてる。

突然下着の話だけど、
こんな風に意識したことを素直に書いてる。

ー人と話すことが苦手で、
本ばかり読んで過ごしてきた人見知りカフェ店長(女子)のー。

「何の夢見てるの?」

落ち着きと本能的な狩猟が絶妙にブレンドされた、低音ボイスが芯に響く。

ードキドキ乙女の夢みる心地が朗らかに満たされる様をまとめた、身体と心(愛)の徒然日記を配信です…!?






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