早河シリーズ序章【白昼夢】スピンオフ
18.プリクラの女(side 晴)
隼人達と連絡が取れなくなった事態に居ても立ってもいられなくなった晴は、まず蒼汰に事の次第を連絡した。
蒼汰は洸に次ぐ黒龍のサブリーダー。街にたむろする連中に顔が利く蒼汰には隼人達の情報を集めてもらうよう協力を頼んだ。
悠真は新宿の区立図書館、亮は学校の最寄り駅の高円寺駅周辺、隼人はモデルのバイト終わりだったらしく場所の特定が難しい。
とりあえず区立図書館と高円寺駅周辺の情報を募った。
召集をかけた黒龍の後輩の拓と共に雨の降る都内をバイクで走り回り、黒龍の仲間や敵対チームのメンバーにまで、知っている人間に片っ端から聞き込みをした。
携帯に黒龍の仲間から連絡が入る。
{soul streetの撮影なら雨が降る前に原宿でやってましたよ。隼人さんが撮影してるところ見てました}
隼人の撮影現場を原宿で目撃した仲間がいた。晴はすぐさま原宿までバイクを走らせ、馴染みのある竹下通りのゲームセンターに向かった。
『おお、晴さんお久しぶりでーす』
『晴さんお疲れ様でーす』
爆音が響く夜のゲームセンターには人相は悪いが心優しい仲間達が、楽しげにゲームに興じていた。声をかけてくれる顔見知りの連中と遊びたいのはやまやまだが今は時間がない。
「晴ぅー! ねぇねぇ、プリクラ撮ろぉ。新しい機種入ったの!」
『ごめん。ちょっと急いでんだ。トオル知らねぇ?』
すり寄ってきた女友達のミウの相手も今日はパスだ。ミウは口元を尖らせてあっち、と指差した。
蒼汰は洸に次ぐ黒龍のサブリーダー。街にたむろする連中に顔が利く蒼汰には隼人達の情報を集めてもらうよう協力を頼んだ。
悠真は新宿の区立図書館、亮は学校の最寄り駅の高円寺駅周辺、隼人はモデルのバイト終わりだったらしく場所の特定が難しい。
とりあえず区立図書館と高円寺駅周辺の情報を募った。
召集をかけた黒龍の後輩の拓と共に雨の降る都内をバイクで走り回り、黒龍の仲間や敵対チームのメンバーにまで、知っている人間に片っ端から聞き込みをした。
携帯に黒龍の仲間から連絡が入る。
{soul streetの撮影なら雨が降る前に原宿でやってましたよ。隼人さんが撮影してるところ見てました}
隼人の撮影現場を原宿で目撃した仲間がいた。晴はすぐさま原宿までバイクを走らせ、馴染みのある竹下通りのゲームセンターに向かった。
『おお、晴さんお久しぶりでーす』
『晴さんお疲れ様でーす』
爆音が響く夜のゲームセンターには人相は悪いが心優しい仲間達が、楽しげにゲームに興じていた。声をかけてくれる顔見知りの連中と遊びたいのはやまやまだが今は時間がない。
「晴ぅー! ねぇねぇ、プリクラ撮ろぉ。新しい機種入ったの!」
『ごめん。ちょっと急いでんだ。トオル知らねぇ?』
すり寄ってきた女友達のミウの相手も今日はパスだ。ミウは口元を尖らせてあっち、と指差した。