早河シリーズ第二幕【金平糖】
聖蘭学園美術教師の神田友梨は恋人の佐伯洋介のマンションにいた。佐伯とは今年の夏から交際を始めた。
友梨が聖蘭学園に赴任して2年目、副担任ではあるが初めて受け持ちのクラスを持った彼女は、同じクラスの担任としてサポートしてくれる佐伯に好意を寄せるようになった。
友梨から告白をして佐伯も同じ気持ちでいてくれたことが嬉しかった。
最近、友梨は頻繁に佐伯のマンションに泊まる。理由は同僚教師の朝倉修二にあった。
今月になって朝倉が友梨の住むマンションの向かい側のアパートに引っ越してきた。友梨を監視するために。
佐伯が料理を作る友梨を抱き締める。
『朝倉のことやっぱり警察に話そうか』
「そうね……。事件の捜査で学校に来ていた女の刑事さんいたでしょ? あの人に相談してみる。名刺の電話番号にかければいいと思うから」
鍋の蓋を閉めた友梨は佐伯の方を向いて彼を抱き締め返した。
『そうだな。それがいい。何かあれば俺にいつでも言って』
「ありがとう。心配してくれて」
『当たり前だろ。友梨は俺の大事な恋人なんだから』
佐伯のこの優しい微笑みが友梨の不安を消していく。彼女は佐伯の腕の中で目を閉じた。
友梨が聖蘭学園に赴任して2年目、副担任ではあるが初めて受け持ちのクラスを持った彼女は、同じクラスの担任としてサポートしてくれる佐伯に好意を寄せるようになった。
友梨から告白をして佐伯も同じ気持ちでいてくれたことが嬉しかった。
最近、友梨は頻繁に佐伯のマンションに泊まる。理由は同僚教師の朝倉修二にあった。
今月になって朝倉が友梨の住むマンションの向かい側のアパートに引っ越してきた。友梨を監視するために。
佐伯が料理を作る友梨を抱き締める。
『朝倉のことやっぱり警察に話そうか』
「そうね……。事件の捜査で学校に来ていた女の刑事さんいたでしょ? あの人に相談してみる。名刺の電話番号にかければいいと思うから」
鍋の蓋を閉めた友梨は佐伯の方を向いて彼を抱き締め返した。
『そうだな。それがいい。何かあれば俺にいつでも言って』
「ありがとう。心配してくれて」
『当たり前だろ。友梨は俺の大事な恋人なんだから』
佐伯のこの優しい微笑みが友梨の不安を消していく。彼女は佐伯の腕の中で目を閉じた。