逃げた私を彼は掴んで離さない

元は、短髪の黒髪。光に当たると、茶色くて、目も光に当たると特に茶色っぽかった。

ほんとに不思議なくらい綺麗で、見つめるたび心臓が全身に血を巡らせた。


さいあく。

「俺と同じ学科なんだよ!」

「あ、そうなんだ」

「クラスが一緒でさー!」

分かったから、黙ってくれ…


キーンキーンカーンコーン


「はなこは、メディっ、っいったあ!」

肘でコウの横腹に一発入れて黙らせる。

「もう始まったよ」

「いってえな!」

「ごめん💦痛かったよね?これ、お詫びにお菓子!」

鞄の中に入ってた、たけ山の里を渡した。
< 10 / 38 >

この作品をシェア

pagetop