逃げた私を彼は掴んで離さない
お風呂を上がると肉じゃがのいい匂いが私を食卓まで運ぶ。
「おお、ちょうど良かった!」
これ、持ってって!と私に肉じゃがのお皿を渡す。
おお、けっこう入ってるな
そのままお味噌汁も運んで、2人で席に着く。
「「いただきます」」
私は大学生になってからおばあちゃんの家で生活している。
「美味しい…」
「良かったあ!あははは!」
おばあちゃんは何をそんなに笑うのかと思うくらい、豪快に笑う人でこの遺伝子が誰にいったのかは私も知らない。
「どう?2年生になってくると、サボり方も覚えてきただろ?」
なんてことを聞くの
「うん、そうだけど、」
「偉いね、ちゃんとやってて!」