備えあれば憂いなし
第一話 凛子さんとシンくん
第一話
◯リビング
凛子とシンがリビングでくつろいでいる。テーブルにはお菓子と飲み物が置かれている。シンがクッキーを手に取り、凛子に差し出す。
シン「凛子さん、お菓子食べます?」
葛城シン、27歳。お笑い芸人。
凛子「私をこれ以上太らす気?」
欅凛子、35歳。商業施設裏方事務パート社員。
2人は休みの日はいつもこうやってゴロンと家でくつろぐことが多い交際2年目のカップルである。
シン「美味しいものを一緒に共有することがいいんです。」
シン、凛子の口にまんまるのクッキーを優しく入れる。凛子は少し照れながら口を閉じる。
凛子「ハムハム」
シン「ハムスターみたいですね。」
シンも同じようにクッキーを齧り、二人で「ハムスター」の真似をする。2人見つめあって笑う。
凛子(心の声)「男の人に可愛いだなんて思うなんて、ねぇ」
クッキーを食べて飲み物を飲んだシンがソファに横になった。そして目を閉じる。
シン「さてさて凛子さん、昼寝します。」
凛子
「また寝るの? さっき起きたばかりじゃない?」
シン「だってネタ合わせまで時間あるし、寝させてよ。」
机の上にはシンが書いてたネタのノートやボールペンが無造作においてある。
シン、横になった瞬間すでに軽くいびきをかき始めている。凛子は彼を見つめながら微笑む。
凛子(心の声)「シンくんは私より8歳も年下だけど、そんなことを全く感じさせないくらい、一緒にいると落ち着く。
一つ欠点を言えば、彼は芸人だけど売れないし、危機感がない。でも、彼がそばにいてくれる。それだけで、私は満たされてるんだ。」
突然、窓の外で雷が鳴り、雨が降り出す。音に驚いたシンが目を覚ます。
凛子「あっ……」
立ち上がってベランダへ。洗濯物が突然の雨に濡れる。
シン「おっと、雨が降ってきた!洗濯物、取り込まなきゃ!」
凛子「寝てていいんだよ、私がやるから」
シン「2人でやればあっという間です!」
2人でずぶ濡れになりながら洗濯物を取り込む。雷が遠く鳴っている。
凛子(心の声)「そういえば、シンくんに出会ったのもこんな雷雨の時だったっけ。」
シーンが暗転し、凛子の回想が始まる。雷雨の音が聞こえ、街中で雨に打たれている凛子の姿が浮かび上がる。
◯リビング
凛子とシンがリビングでくつろいでいる。テーブルにはお菓子と飲み物が置かれている。シンがクッキーを手に取り、凛子に差し出す。
シン「凛子さん、お菓子食べます?」
葛城シン、27歳。お笑い芸人。
凛子「私をこれ以上太らす気?」
欅凛子、35歳。商業施設裏方事務パート社員。
2人は休みの日はいつもこうやってゴロンと家でくつろぐことが多い交際2年目のカップルである。
シン「美味しいものを一緒に共有することがいいんです。」
シン、凛子の口にまんまるのクッキーを優しく入れる。凛子は少し照れながら口を閉じる。
凛子「ハムハム」
シン「ハムスターみたいですね。」
シンも同じようにクッキーを齧り、二人で「ハムスター」の真似をする。2人見つめあって笑う。
凛子(心の声)「男の人に可愛いだなんて思うなんて、ねぇ」
クッキーを食べて飲み物を飲んだシンがソファに横になった。そして目を閉じる。
シン「さてさて凛子さん、昼寝します。」
凛子
「また寝るの? さっき起きたばかりじゃない?」
シン「だってネタ合わせまで時間あるし、寝させてよ。」
机の上にはシンが書いてたネタのノートやボールペンが無造作においてある。
シン、横になった瞬間すでに軽くいびきをかき始めている。凛子は彼を見つめながら微笑む。
凛子(心の声)「シンくんは私より8歳も年下だけど、そんなことを全く感じさせないくらい、一緒にいると落ち着く。
一つ欠点を言えば、彼は芸人だけど売れないし、危機感がない。でも、彼がそばにいてくれる。それだけで、私は満たされてるんだ。」
突然、窓の外で雷が鳴り、雨が降り出す。音に驚いたシンが目を覚ます。
凛子「あっ……」
立ち上がってベランダへ。洗濯物が突然の雨に濡れる。
シン「おっと、雨が降ってきた!洗濯物、取り込まなきゃ!」
凛子「寝てていいんだよ、私がやるから」
シン「2人でやればあっという間です!」
2人でずぶ濡れになりながら洗濯物を取り込む。雷が遠く鳴っている。
凛子(心の声)「そういえば、シンくんに出会ったのもこんな雷雨の時だったっけ。」
シーンが暗転し、凛子の回想が始まる。雷雨の音が聞こえ、街中で雨に打たれている凛子の姿が浮かび上がる。