備えあれば憂いなし

※その後の展開として……

シンと凛子は穏やかな日々を過ごしながらも、それぞれ過去に負った傷を抱え続けていた。
凛子は元婚約者との苦い記憶にとらわれ、素直に幸せを受け入れられないでいた。
また、シンもかつての大失恋を忘れられずにいたが、ある日、その元恋人が実は現在のマネージャーであることが明らかになる。

マネージャーは夢（女芸人として頂点に立つこと）を優先して結局相方の妊娠で夢が叶わなかった。
シンを振ったことを後悔しながらも、今は二人の関係を応援する。
　だが公にはせずに、と伝えられる。

　凛子はシンのお笑い事務所で転職を通じて少しずつ自信を取り戻していくが、シンの出演するお笑いイベントに現れた元婚約者が、強引に凛子に復縁を迫る。
元婚約者は一方的な主張で凛子を取り戻そうとするが、シンはその場に割って入り、毅然とした態度で凛子を守り抜いた。

そして、「凛子を縛るのではなく、彼女が本当に望むものを見つめるべきでは？」とまっすぐな正論をぶつけた。
年下のシンに論破されたことで、元婚約者は怯み、彼女への未練を諦めることになる。

この一件で二人の交際が世間に知れ渡り、シンは注目を浴びることに。
過去の傷や年齢差を乗り越え、共に支え合う彼らの姿は多くの人々に共感を与え、彼ら自身も互いの存在の大切さを再確認する。
逆境に負けずに進んでいく二人の姿は、多くの人の心を温めるものとなった。
だけど気を大きくせず、シンは喫茶店勤めもやめず、2人はあいも変わらずほどほどに慎ましく生活し、前向きに進んでいく。