きみは永遠の小悪魔
やっぱり訂正します。決して『なかった』とは言い難いかも。

時間が経てば経つほど甘い余韻にうなされる。心の真ん中が、こと、と温かいのが恥ずかしくて。

「不純すぎるっ、下心どっかいけっ」と乱雑に放り投げた毛布を頭から被ったのに、加速する鼓動は鎮まらない。

「わあ〜〜っ」「きゃーーっ」なんて、体に熱を寄せながら、誰にも聞かれないように小さな声で騒いだ。それから、宙に舞う邪な妄想を、ぽかぽかと叩いたの。


「(うう。お酒飲むの、もうやめる)」


脳内メモにしっかり書き残した。

・酔っ払いは得なんかしない
・ふみがお酒を飲むと、調子に乗る癖(※千景くん限定)があるみたいなので、やめておきましょう

———…ピピッ

「起きてますよ〜〜……だ、」


鳴り響くアラーム音に不細工な悪口を吹いた。

ふわふわ毛布にくるまれながら、スマホに触れると、周子ちゃんからラインが届いてることに気づく。慌てて表示した。

《おはよう 昨日は連れ回してごめんな。無事に帰れたん?》

忘れもしない昨夜の大事件。
千景くんとケンカをしたこと、記憶に残っているのです。

その後の出来事は、夢のようでぼんやりしているのだけど、彗から『大好き』を貰ったの。

頬をも一回、むぎゅっと強めに引っ張った。


「うん。……………妄想じゃない」


私たち、恋人になったんだよね……?
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