きみは永遠の小悪魔【完】
遡ること数時間前———
コンビニの肉まんが美味しい12月。
ある人と絶賛ケンカ中で不機嫌を極めた私は、夕方の講義を終えて眠たい目を擦りながら、重い足取りで学内を歩く。
その人が車を運転して、迎えに来るはずの駐車場所だってわかってるのに、私はワザと遠回りで歩いた。
いっぱい困らせてやろうって魂胆で。
我ながら子どもじみた意地悪だなあと思うの。
そんなところに現れたのは救世主の周子ちゃん。
幼稚園から高校まで、お嬢様学校ストレートで生きてきた私には、周子ちゃんは大学でできた初めてのお友達で、彼女といれば、いつだって新しい発見に出会えるのだ。
「今から飲み会あるんやけど、ふみも来る〜?」
私の答えは“イエス”一択のみ。
「おけおけ〜!ほな行こう。ってか、今日お迎え来てないけど、勝手に行っていいん?怒られん?」
もちろんオーケーです。
「ふーん。ようわからんけど、ふみにも反抗期が到来した感じ?わたしの奢りだから、楽しもう〜〜」
ありがとうございます!いっぱい飲む!
と、まあ……このような経緯があり、私は周子ちゃんに誘われるまま、彼女が在籍する心理学科の飲み会に参加してるのです。
ちなみに、私はスマホで《お迎えは不要です》と、素っ気なく、ある人にラインを入れました。
GPSはオフ、追跡アプリも削除済。
悪いことだとはわかってる。だけど、これくらいしたっていいですよね……?
コンビニの肉まんが美味しい12月。
ある人と絶賛ケンカ中で不機嫌を極めた私は、夕方の講義を終えて眠たい目を擦りながら、重い足取りで学内を歩く。
その人が車を運転して、迎えに来るはずの駐車場所だってわかってるのに、私はワザと遠回りで歩いた。
いっぱい困らせてやろうって魂胆で。
我ながら子どもじみた意地悪だなあと思うの。
そんなところに現れたのは救世主の周子ちゃん。
幼稚園から高校まで、お嬢様学校ストレートで生きてきた私には、周子ちゃんは大学でできた初めてのお友達で、彼女といれば、いつだって新しい発見に出会えるのだ。
「今から飲み会あるんやけど、ふみも来る〜?」
私の答えは“イエス”一択のみ。
「おけおけ〜!ほな行こう。ってか、今日お迎え来てないけど、勝手に行っていいん?怒られん?」
もちろんオーケーです。
「ふーん。ようわからんけど、ふみにも反抗期が到来した感じ?わたしの奢りだから、楽しもう〜〜」
ありがとうございます!いっぱい飲む!
と、まあ……このような経緯があり、私は周子ちゃんに誘われるまま、彼女が在籍する心理学科の飲み会に参加してるのです。
ちなみに、私はスマホで《お迎えは不要です》と、素っ気なく、ある人にラインを入れました。
GPSはオフ、追跡アプリも削除済。
悪いことだとはわかってる。だけど、これくらいしたっていいですよね……?