恋病、発熱。〜私に冷たい婚約者、誰かに恋愛指数100みたいです〜

21 打ち明け

 私たち二人はそのまま見つめ合い、何も言わないままだった。

 好きだと彼に打ち明けるまでの間、本当に長かった。

 今ここでレンブラント様に好きだと伝える事が出来て、私は恥ずかしいと思うよりも、ほっとした安堵感が勝っていた。

 だって……これでもう、誰かに誤解したりされる事はない。

 私たちはお互いに想い合う、婚約者同士だって、胸を張って言えるはず。

「ああ……リディア。その……驚いた。実は今まで言えなかったが、僕も君の事が好きなんだ」

 恥ずかしそうにそうして切り出したレンブラント様は、顔を赤らめていた。

「レンブラント様……」

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