恋病、発熱。〜私に冷たい婚約者、誰かに恋愛指数100みたいです〜
「レンブラント様!」
レンブラント様は私の隣にサッと腰掛け、無言のままで私をじっと見つめていた。
……え? 何……? 深刻そうな顔だけど……。
壁際に控えていた使用人たちが、そんな私たちの様子を察し一斉に居なくなっていくのが、目の端に見えた。
そして、部屋の中には私たち二人以外の誰も居なくなり、パタンと扉の閉じる音がした。
待って……待って。
私たち婚約者と言えど未婚なのだから、通常ならば、扉を半開きにするべきではないの……!?
……いえ。これが、婚約者であるならば、当たり前のことなのかしら。
私たちは距離を取っていたから、そうでなかっただけで。
レンブラント様とは二人幼い頃から婚約者として一緒に居たけれど、こんな空気になったのはこれが初めてで……。
目の前のレンブラント様は、何故かやたらと緊張しているようで、唇が震えていた。そんな彼を見て、私も何を言い出すのかとコクンと喉を鳴らした。
「リディア。実は王族の能力(ギフト)は、特別に十歳の誕生日に、発顕することになっていてね……」
私の手をぎゅっと強く握り、レンブラント様は口火を切った。
レンブラント様は私の隣にサッと腰掛け、無言のままで私をじっと見つめていた。
……え? 何……? 深刻そうな顔だけど……。
壁際に控えていた使用人たちが、そんな私たちの様子を察し一斉に居なくなっていくのが、目の端に見えた。
そして、部屋の中には私たち二人以外の誰も居なくなり、パタンと扉の閉じる音がした。
待って……待って。
私たち婚約者と言えど未婚なのだから、通常ならば、扉を半開きにするべきではないの……!?
……いえ。これが、婚約者であるならば、当たり前のことなのかしら。
私たちは距離を取っていたから、そうでなかっただけで。
レンブラント様とは二人幼い頃から婚約者として一緒に居たけれど、こんな空気になったのはこれが初めてで……。
目の前のレンブラント様は、何故かやたらと緊張しているようで、唇が震えていた。そんな彼を見て、私も何を言い出すのかとコクンと喉を鳴らした。
「リディア。実は王族の能力(ギフト)は、特別に十歳の誕生日に、発顕することになっていてね……」
私の手をぎゅっと強く握り、レンブラント様は口火を切った。