恋病、発熱。〜私に冷たい婚約者、誰かに恋愛指数100みたいです〜

22 冷たくしないで


「そうなんです。冷たくされるくらいの方が、ちょうど良いわなんて、思った頃もあったんですけど……この前に神殿に判定結果が届くまで、私が見えるこの数字はその人の恋愛指数だと思っていたんです……だから、レンブラント様には婚約者である私以外の他の女性がいるのではないかと、つい誤解してしまって……」

 これまでレンブラント様から見れば不思議だったことを説明しなければと私は言い、彼は驚いた表情になっていた。

「そんな訳が、ある訳がっ……ああ。もう既にリディアが誤解だとわかっているから、それはもう良いのか……」

 レンブラント様は自分には他の女性の存在が居る訳が無いと否定しようとしたんだけど、それは誤解して彼を監視していた私も十分に理解しているから頷いた。

 ただ、彼は多忙過ぎて、婚約者の私にもなかなか会えないと言うのに、他の女性なんて入り込む隙も時間もなかったのだ。

 ……浮気を疑ってしまって、ごめんなさい……。

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