恋病、発熱。〜私に冷たい婚約者、誰かに恋愛指数100みたいです〜
「はい……ごめんなさい。とんでもない勘違いをしてしまっていて、レンブラント様を尾行していたこともありまして……」

 もうここで、何もかも話してしまった方が楽だと思った私は、これまでにあったことをレンブラント様に包み隠さず話をしてしまうことにした。

「リディアが、僕を尾行していたのか?」

 私が尾行をしていたと聞きレンブラント様は驚きの余りか、青い目がすっかり丸くなってしまっていた。

「そうなんです。アンドレを脅して、レンブラント様の公務の予定を聞き出しまして……」

「リディアが、アンドレを脅して……僕の予定を?」

 信じられないといった様子でレンブラント様はつぶやき、私はしまったと思った。

 侍従アンドレがレンブラント様の予定を漏らすことは、言ってはいけなかったかもしれない……。

「あ! アンドレの事は、どうか叱らないでください……私がこれを聞いてくれないと、婚約解消をするしかないと言い出したからなんです」

 無実のアンドレに罪を着せてしまう訳にはいかないと思った私は、両手を組んで祈るように言った。

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