恋病、発熱。〜私に冷たい婚約者、誰かに恋愛指数100みたいです〜
「確かにそうね……真面目に考えるようにするわ。私はレンブラント様の心を、名も知らぬ誰かから取り戻さなければならないもの」

 それは誰かわからないけれど、プレゼントの差で向こうの好感度が上がってしまうことは避けなければならない。

「けれど、結局のところ、これまでに他の女性の影は見当たらなかったのでしょう? もしかしたら、それは何かの間違いなのではないかしら?」

 イーディスは頬に手を置いて、困り顔をしていた。

 そうであれば良いと思うけれど、レンブラント様が婚約者の私に対し幼い頃から冷たい態度を取り続けていることに変わりないのだ。

「そうね……イーディスにだって、出来るなら恋愛指数を見せてあげたいわ。貴女と同じ最高値の数字が、彼の頭の上に乗っているんだから」

 そう言って、私は親友イーディスの恋愛指数を確認した。今でもやはり変わることなく『100』で、付き合ったばかりのエミールと上手くいっているようで何より。

「あまりにもその数字が気になってしまうようならば、見えなくする方法もあるわよ。リディア」

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