恋病、発熱。〜私に冷たい婚約者、誰かに恋愛指数100みたいです〜
「……結婚してから、他の女性の存在を知るよりも良かったわ。今なら彼と結婚しないという未来だって有り得るもの」
「まあ……リディア」
イーディスはわかりやすく強がった私の言葉を聞いて、なんと言うべきかと絶句したようだった。
そうは言っても、これは簡単な話でもない。王族と婚約していながら、婚約解消をするなんて普通ならばあり得ないことだ。
……先方からの申し入れならば、別かもしれないけれど。
「イーディス! ここに居たのか……こんにちは。リディア嬢。お久しぶりです」
これはイーディスの恋人、エミールの声だ。
イーディスは嬉しそうに恋人へと手を振って、私は何気なく久しぶりに会う彼の方向へと顔を向けた。
その時に、エミールの頭上にあり得ない数字を見て、飲んでいたお茶をむせてしまった。
「ごほっごほっ……」
「リディア。大丈夫?」
「驚かせて申し訳ない! ……近付いてから、声をお掛けしたら良かったな……」
私は見間違いかもしれないと思って、こちらへと寄ってきたエミールの頭の上にある数字を再度確認した。
「まあ……リディア」
イーディスはわかりやすく強がった私の言葉を聞いて、なんと言うべきかと絶句したようだった。
そうは言っても、これは簡単な話でもない。王族と婚約していながら、婚約解消をするなんて普通ならばあり得ないことだ。
……先方からの申し入れならば、別かもしれないけれど。
「イーディス! ここに居たのか……こんにちは。リディア嬢。お久しぶりです」
これはイーディスの恋人、エミールの声だ。
イーディスは嬉しそうに恋人へと手を振って、私は何気なく久しぶりに会う彼の方向へと顔を向けた。
その時に、エミールの頭上にあり得ない数字を見て、飲んでいたお茶をむせてしまった。
「ごほっごほっ……」
「リディア。大丈夫?」
「驚かせて申し訳ない! ……近付いてから、声をお掛けしたら良かったな……」
私は見間違いかもしれないと思って、こちらへと寄ってきたエミールの頭の上にある数字を再度確認した。