恋病、発熱。〜私に冷たい婚約者、誰かに恋愛指数100みたいです〜
「実はついこの前に与えられた私の能力(ギフト)は、人の恋愛指数を見ることなの」

 真っ直ぐに彼の目を見つめている私に、エミールは戸惑っているようだ。

「恋愛指数……ですか? ……それは」

「恋愛をしている度数というか……恋に落ちている深さを測ることの出来る数値みたいなの。それで、貴方の頭の上にある数字は、かなり低くて……イーディスは最高値なの。エミール」

 エミールは驚いた表情になっていたけれど、あんなにまで上手くイーディスを欺いていたとしたら、それも演技なのかしら?


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