恋病、発熱。〜私に冷たい婚約者、誰かに恋愛指数100みたいです〜
「ええ。そう言うことだと思うわ。リディア。殿下に他の女性が居るなんて、これまでずっとおかしいと思っていたけれど、そう言う事だったのね」

 イーディスはそう言って苦笑した。

 彼女は当初からずっと『何かおかしい』とあやしんでそれを言ってくれていたのだから、私がその言葉を落ち着いて考えてみれば、神殿側の判定結果が間違えているのかもしれないということに早く気がつけたかも知れない。

「……あの、ごめんなさい。イーディス。実は貴女の恋人のエミールのことなのだけど……私は恋愛指数だと思っていたから、数値の低い彼にイーディスを騙しているのかも知れないと勘違いして彼を責めてしまったの」

 私は彼のことをすっかり勘違いしてしまって、イーディスの恋人エミールを責めてしまったことを打ち明けた。

 イーディスの事を思えばこその行動だったのだけど、余計なお世話をしてと言われればその通りだった。

「まあ……そうだったの。リディア」

「ごめんなさい。イーディス……」

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