恋病、発熱。〜私に冷たい婚約者、誰かに恋愛指数100みたいです〜
「リディア。大丈夫よ。貴女が悪いと言うことはないわ。きっと、エミールならわかってくれるはずよ」

「ありがとう。イーディス」

 エミールの件についてはイーディスが取りなしてくれそうで、私はほっと息をつき安心した。

「それよりも、今対処しなければいけないのは、貴女とレンブラント殿下の事よ!」

 私は真面目な顔をしたイーディスがいきなり声を上げて、驚いて目を見開いてしまった。

 そうだった……レンブラント様とどう接すれば良いのかと相談するために、イーディスをここに呼び出したのだった。

「ええ……そうね。レンブラント様と、一度ちゃんとお話しするべきだと考えてはいるの。私の気持ちとか……それに、この前に授かった能力(ギフト)についてであるとか……」

 彼の私への気持ちが聞かずともわかってしまうという、あまりない状況下だけど……私の告白は必ず上手くいくはずだ。

 レンブラント様の好感度は、彼の頭上に乗っているもの。

「二人ならば問題はないと思うけれど、せっかくだから、良い雰囲気の中で打ち明けあった方が良いのではないかしら? きっと思い出に残るでしょう」

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