愛しい君へ
「はぁ、お腹いっぱい。余ったやつ明日のお弁当に持って行こーっと。」
わたしは自分の分が食べ終わると、余ったおかずを一つのタッパーにまとめ、空になったお弁当箱とタッパーをキッチンで洗い物をする匡のところまで持って行き、「お願いします。」と言った。
匡は「はいよー。」と言うと、洗い物を進めて行った。
そして、洗い物が終わり、匡は布巾で水気を取ってからお弁当やタッパーを持って来てくれた。
それを受け取ったわたしは「ありがとうございます。」といい、それをトートバッグの中に戻した。
「なぁ、ひよりって今欲しいものとかないの?行きたい場所でもいいし。いつも飯ご馳走になってばっかだから、何かお返しするよ。」
ソファーに腰を掛け、一息ついて匡は言った。
「え!本当?ん〜、じゃあね〜、、、最近行きたいと思ってる雑貨屋さんがあるんだけど、付き合ってくれる?」
「いいよ!」
「じゃあ、次の土曜日は?」
「オッケー!」
「やったねぇ〜!」
わたしたちは次の土曜日に出掛ける約束をすると、わたしは「じゃあ、土曜日ね〜!」と玄関までお見送りをしてくれた匡に小さく手を振り、自分の部屋へと戻った。
最近仕事ばかりだったわたしは、久しぶりのお出掛けを楽しみに土曜日を待つのだった。