死亡フラグ立ち済悪役令嬢ですけど、ここから助かる方法を教えて欲しい。
挑戦的とも取れる私の態度にも余裕の表情を浮かべ、牢の鍵を外すと恭しく手を差し伸べた。
◇◆◇
私たち二人は地下牢から出るとすぐに、二人寄り添って話し合っていたチャールズとミゼルの元へ向かった。
「なっ!! なんだ!! ナザイレ……その女は地下牢に入れたはずだ!」
「……嘘でしょう」
チャールズはわかりやすいくらいに狼狽しているけれど、目を見開いていたミゼルは不思議と落ち着いた態度だった。
可愛らしいピンク色の髪に水色の瞳、驚くほどに可憐な容姿。チャールズだって、こんなチャーミングな女の子に迫られれば悪い気はしなかったはず。
けれど、そんな外見から似合わないくらいに、落ち着いていて、にっこり微笑み余裕の態度を崩さない。
きっと、今ある優位が揺るがないと思っているのだろう。私だって、そう思っていた。
ーーーーナザイレが地下牢にまで、私を迎えに来てくれるまで。
「ええ。お二方、どうやら誤解があったようです」
大仰に胸に手を当てたナザイレは、私の肩を抱いたままで彼らの元へと向かった。
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私たち二人は地下牢から出るとすぐに、二人寄り添って話し合っていたチャールズとミゼルの元へ向かった。
「なっ!! なんだ!! ナザイレ……その女は地下牢に入れたはずだ!」
「……嘘でしょう」
チャールズはわかりやすいくらいに狼狽しているけれど、目を見開いていたミゼルは不思議と落ち着いた態度だった。
可愛らしいピンク色の髪に水色の瞳、驚くほどに可憐な容姿。チャールズだって、こんなチャーミングな女の子に迫られれば悪い気はしなかったはず。
けれど、そんな外見から似合わないくらいに、落ち着いていて、にっこり微笑み余裕の態度を崩さない。
きっと、今ある優位が揺るがないと思っているのだろう。私だって、そう思っていた。
ーーーーナザイレが地下牢にまで、私を迎えに来てくれるまで。
「ええ。お二方、どうやら誤解があったようです」
大仰に胸に手を当てたナザイレは、私の肩を抱いたままで彼らの元へと向かった。