最高難易度攻略対象者の溺愛お約束ルートに変更希望です!~恋愛下手過ぎて手伝ってもらうことになった転生ヒロインですが、色々と大変で誰か助けて欲しい~
 教師だったらという妄想しつつ神妙な顔をして頷いた私に満足してか、レオナルドは『生徒会に興味がある会話』をコツコツとチョークで叩いた。

「次は、挨拶はなしだ。会話だけに集中しよう」

「わかりました」

 今朝の失敗を踏まえての、改善策の提案だ。

 そんなレオナルドの指導のおかげで、私はジョヴァンニに近づくことも出来ているし、挨拶も出来ている。その前までの悲しい状況は、推して知るべし。

「ジョヴァンニに話し掛ける時に、開口一番に『私は生徒会に興味があるんです』と言えば、人手が必要な時にはリンゼイに声を掛けてくれるはずだ」

「はい。レオナルド先輩。質問があります」

 質問事項がある時は、挙手することになっているため、私は右手をスッと挙げた。

「なんだ。リンゼイ」

「生徒会は人気があり、他にも入りたい女の子は沢山居るはずです。興味があるからと言って、ブルゴーニュ会長は私に声を掛けてくださるでしょうか?」

 ジョヴァンニ以外にも人気がある攻略対象者が集中して所属しているため、生徒会に入りたいと望む女の子は多い。

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