聖女のいない国に、祝福は訪れない
「やだぁ……。こんな暗がりに連れ込むなんてぇ……」
「貴様が偽物だと言うことはわかってる」
「なんの話ですかぁ?」
「とぼけるな! 光の柱! 貴様も見ただろう!」
「それがなんだって言うんですかぁ……!」
「新たな聖女が、癒やしの力を暴走させることによって発したかもしれんのだ!」
「ニセラ、よくわかんなーい」
物分りの悪いフリをして甘い汁を吸ろうとしているニセラに苛立ちを募らせたフェドクガは、近くに置いてあった花瓶をぶん投げて激昂した。
「雨に濡れたくないから癒やしの力を使わないと言うのなら、別の仕事で私の期待に応えてみせよ!」
「やだぁ~。ニセラが土砂降りの中外に出たら、ドレスが汚れるじゃないですかぁ~」
「濡れ鼠になろうが知ったことか! アーデンフォルカへ向かい、聖女の加護を受けし赤子を探し出せ!」
フェドクガから命令を受けたニセラは、その場に崩れ落ちると顔を歪める。
「貴様が偽物だと言うことはわかってる」
「なんの話ですかぁ?」
「とぼけるな! 光の柱! 貴様も見ただろう!」
「それがなんだって言うんですかぁ……!」
「新たな聖女が、癒やしの力を暴走させることによって発したかもしれんのだ!」
「ニセラ、よくわかんなーい」
物分りの悪いフリをして甘い汁を吸ろうとしているニセラに苛立ちを募らせたフェドクガは、近くに置いてあった花瓶をぶん投げて激昂した。
「雨に濡れたくないから癒やしの力を使わないと言うのなら、別の仕事で私の期待に応えてみせよ!」
「やだぁ~。ニセラが土砂降りの中外に出たら、ドレスが汚れるじゃないですかぁ~」
「濡れ鼠になろうが知ったことか! アーデンフォルカへ向かい、聖女の加護を受けし赤子を探し出せ!」
フェドクガから命令を受けたニセラは、その場に崩れ落ちると顔を歪める。