【完結】アシュリンと魔法の絵本
「じゃあみんなで遊べるね! 今日はゆっくり休んで、明日いっぱい遊ぼ!」
「そうだね。……ところで、アシュリンのおじいちゃんたちのおうちはどこにあるの?」
迷うことなく歩き続けるアシュリンについていくラルフ。彼女はまっすぐに湖のほうを指し、「あっちのほう!」と元気よく答える。
街に入ったばかりだから、そこまで行くには少し時間がかかりそうだと考え、ラルフは彼女のマントを引っ張った。
「どうしたの?」
「せっかくだから、おみやげを買っていこう。ぼくは初めてお会いするから……」
「気にしないと思うけどなぁ」
アシュリンはいつも『来てくれてうれしいよ』と笑うおじいちゃんとおばあちゃんを思い浮かべ、頬に人差し指をそえる。
それでもラルフは気になるのか、近くのお店でおみやげを買ってきた。
「ぼくは気になるの」
そう言われてしまい、アシュリンは両肩を上げる。
ちなみにラルフが買ってきたのはおいしそうなマドレーヌだった。
「きらいではないかな?」
「二人ともなんでも食べるよ」
「そっか、良かった」
ほっとしたように息を吐くラルフに、アシュリンは首をかしげる。
そんなに気をつかわなくても、と思いながら、これがラルフなんだろうなぁと考え、ひっそりと笑った。
「そうだね。……ところで、アシュリンのおじいちゃんたちのおうちはどこにあるの?」
迷うことなく歩き続けるアシュリンについていくラルフ。彼女はまっすぐに湖のほうを指し、「あっちのほう!」と元気よく答える。
街に入ったばかりだから、そこまで行くには少し時間がかかりそうだと考え、ラルフは彼女のマントを引っ張った。
「どうしたの?」
「せっかくだから、おみやげを買っていこう。ぼくは初めてお会いするから……」
「気にしないと思うけどなぁ」
アシュリンはいつも『来てくれてうれしいよ』と笑うおじいちゃんとおばあちゃんを思い浮かべ、頬に人差し指をそえる。
それでもラルフは気になるのか、近くのお店でおみやげを買ってきた。
「ぼくは気になるの」
そう言われてしまい、アシュリンは両肩を上げる。
ちなみにラルフが買ってきたのはおいしそうなマドレーヌだった。
「きらいではないかな?」
「二人ともなんでも食べるよ」
「そっか、良かった」
ほっとしたように息を吐くラルフに、アシュリンは首をかしげる。
そんなに気をつかわなくても、と思いながら、これがラルフなんだろうなぁと考え、ひっそりと笑った。