【完結】アシュリンと魔法の絵本
アシュリンはロッティと一緒に、ジャガイモの皮をむいている。
子ども用の包丁が用意されていて、アシュリンは危なっかしい手つきでジャガイモ皮と戦っていた。
「ゆっくりでいいからね」
「うん……!」
ロッティはアシュリンの皮むきを眺めながら、シュルシュルとジャガイモの皮をむいている。皮は繋がっていて、アシュリンがむいてボロボロになったジャガイモとは大きさが違う。
「むぅ」
「こういうのは毎日の積み重ねが大事なのよ」
「そうかもしれないけど、こんなに下手なんだなぁって」
自分のむいたジャガイモはあまりに小さい。彼女をなぐさめるように「大丈夫よぉ」とロッティは微笑んだ。
「皮つきのポテトフライにでもしようかね。きれいに洗ってあるし、芽もないし」
「ポテトフライ!」
アシュリンの好物の一つだ。カラッと揚がったポテトフライに、ロッティが作ったハーブ塩をまぶして口に運ぶと、もう手が止まらなくなるくらいおいしくてつい食べすぎてしまう。
「ラルフも気に入ると良いな!」
「そういえばあの子、好き嫌いあるのかねぇ……?」
「……どうなんだろう? そういえば知らないや……」
リーリクルまでの旅の途中、ラルフはなんでも食べていた。無表情で、もくもくと。
そのことを思い出して、ロッティに伝えると「そうかい?」と目を丸くしていた。
「好き嫌いはあるのかもしれないけれど、クラーク家の坊ちゃんならなんでも食べられるようにしつけられているのかもしれないねぇ」
「ラルフが坊ちゃんって、なんだか変な感じ!」
子ども用の包丁が用意されていて、アシュリンは危なっかしい手つきでジャガイモ皮と戦っていた。
「ゆっくりでいいからね」
「うん……!」
ロッティはアシュリンの皮むきを眺めながら、シュルシュルとジャガイモの皮をむいている。皮は繋がっていて、アシュリンがむいてボロボロになったジャガイモとは大きさが違う。
「むぅ」
「こういうのは毎日の積み重ねが大事なのよ」
「そうかもしれないけど、こんなに下手なんだなぁって」
自分のむいたジャガイモはあまりに小さい。彼女をなぐさめるように「大丈夫よぉ」とロッティは微笑んだ。
「皮つきのポテトフライにでもしようかね。きれいに洗ってあるし、芽もないし」
「ポテトフライ!」
アシュリンの好物の一つだ。カラッと揚がったポテトフライに、ロッティが作ったハーブ塩をまぶして口に運ぶと、もう手が止まらなくなるくらいおいしくてつい食べすぎてしまう。
「ラルフも気に入ると良いな!」
「そういえばあの子、好き嫌いあるのかねぇ……?」
「……どうなんだろう? そういえば知らないや……」
リーリクルまでの旅の途中、ラルフはなんでも食べていた。無表情で、もくもくと。
そのことを思い出して、ロッティに伝えると「そうかい?」と目を丸くしていた。
「好き嫌いはあるのかもしれないけれど、クラーク家の坊ちゃんならなんでも食べられるようにしつけられているのかもしれないねぇ」
「ラルフが坊ちゃんって、なんだか変な感じ!」