【完結】アシュリンと魔法の絵本
アシュリンとリーリクル。 5話
アシュリンが水の精霊の加護を受けた、ということにメイソンとロッティは驚いていた。
人それぞれ、得意な属性がある。だが、他の属性だって使えないわけではない。
しかし、以前アシュリンは自分に水の属性は無理なんじゃないかと弱音を吐いていたことがあった。だからこそ、水の精霊の加護を受けたことに目を丸くしてしまったのだ。
「ぼくがサポートするから、安心して」
「うん!」
どうやってサポートするつもりなんだろう? と不思議に思いながらも、アシュリンは湖の水を浮かせてみる。
「大きな水の球、作れる?」
「やってみる!」
ぷかぷかと浮いている水を丸くなるようにイメージして、形を整えていく。思っていた以上に大変だ。魔力がじりじり減っていく感じがして、少し身体がふらついた。
そっと、ラルフが彼女の身体を支える。
「そのまま、球体を二つにするイメージで……」
耳元でささやかれて、アシュリンはびっくりしてラルフを見た。支えられた手から、ぽかぽかとしたなにかが、身体に入り込んでいて今ならなんでもできそうだと水の球体に集中した。
ゆっくりと、大きな球体は二つにわかれていく。
「もっと細かくできる?」
「うんっ!」
細かい作業は苦手だけど……今なら、できる気がした。
人それぞれ、得意な属性がある。だが、他の属性だって使えないわけではない。
しかし、以前アシュリンは自分に水の属性は無理なんじゃないかと弱音を吐いていたことがあった。だからこそ、水の精霊の加護を受けたことに目を丸くしてしまったのだ。
「ぼくがサポートするから、安心して」
「うん!」
どうやってサポートするつもりなんだろう? と不思議に思いながらも、アシュリンは湖の水を浮かせてみる。
「大きな水の球、作れる?」
「やってみる!」
ぷかぷかと浮いている水を丸くなるようにイメージして、形を整えていく。思っていた以上に大変だ。魔力がじりじり減っていく感じがして、少し身体がふらついた。
そっと、ラルフが彼女の身体を支える。
「そのまま、球体を二つにするイメージで……」
耳元でささやかれて、アシュリンはびっくりしてラルフを見た。支えられた手から、ぽかぽかとしたなにかが、身体に入り込んでいて今ならなんでもできそうだと水の球体に集中した。
ゆっくりと、大きな球体は二つにわかれていく。
「もっと細かくできる?」
「うんっ!」
細かい作業は苦手だけど……今なら、できる気がした。