【完結】アシュリンと魔法の絵本
アシュリンたちはボートを借りに、湖岸のボート屋に軽い足取りで歩いていく。
ボート屋の店主にメイソンが話をし、ボートを借りることができた。たくさんの人がいるから、時間が決められているようで三十分ほどで戻ってくること、と説明を受けた。
「みんなで乗ろう?」
「うん、大人と一緒のほうが良いだろうからね」
と、メイソンとロッティを振り返るアシュリンとラルフ。
子どもたちの大きな瞳には、期待の色がにじんでいた。その目に二人は顔を見合わせ、こくりとうなずいた。
ボートに乗り込み、すとんと座る。全員が乗り込み、ボートのオールをメイソンが掴む。
「じいちゃんがこいで良いかい?」
「うん!」
「お願いします」
子どもたちの声に、メイソンはオールを使いボートを動かす。スイーっとボートが動き、アシュリンが「わぁ!」と声を上げた。
「……慣れているんですね」
「そりゃあそうだ。アシュリンたちが遊びにきたときは、大体こうして遊んでいたからな」
メイソンの言葉に、ラルフは納得したようにうなずき視線を湖に移す。
湖面はキラキラと輝いていて、キャーキャーとはしゃぐ子どもたちの声と、「気をつけなさいよ」という保護者の声が耳に届いた。
ボート屋の店主にメイソンが話をし、ボートを借りることができた。たくさんの人がいるから、時間が決められているようで三十分ほどで戻ってくること、と説明を受けた。
「みんなで乗ろう?」
「うん、大人と一緒のほうが良いだろうからね」
と、メイソンとロッティを振り返るアシュリンとラルフ。
子どもたちの大きな瞳には、期待の色がにじんでいた。その目に二人は顔を見合わせ、こくりとうなずいた。
ボートに乗り込み、すとんと座る。全員が乗り込み、ボートのオールをメイソンが掴む。
「じいちゃんがこいで良いかい?」
「うん!」
「お願いします」
子どもたちの声に、メイソンはオールを使いボートを動かす。スイーっとボートが動き、アシュリンが「わぁ!」と声を上げた。
「……慣れているんですね」
「そりゃあそうだ。アシュリンたちが遊びにきたときは、大体こうして遊んでいたからな」
メイソンの言葉に、ラルフは納得したようにうなずき視線を湖に移す。
湖面はキラキラと輝いていて、キャーキャーとはしゃぐ子どもたちの声と、「気をつけなさいよ」という保護者の声が耳に届いた。