【完結】アシュリンと魔法の絵本
目を輝かせて『これから』を語るアシュリンに、ラルフは自分がいれたハーブティーを口にしてから、「そうだね」と微笑む。
「前にさ、ラルフが旅のことを話していたじゃない?」
「うん……?」
「自分の目で見て、聞いて感じることって」
ラルフは思い出したように「ああ」とつぶやく。確かにそんな話をした。
「わたしもね、本当にそうだなって思ったの。本で知ることも大事だけど、自分が経験して知ることも大事なんだって」
旅を始めてからまだそんなに経っていない。
まだまだ知りたいことがたくさんある。だからこそ、旅をしている一日一日を大切にしたいとアシュリンは考える。
「絵本ができたら、まっさきにラルフに読んでもらいたいな!」
『ご主人さまの旅のパートナーですからね。私も賛成です!』
アシュリンと本に楽しそうに言われて、ラルフは一瞬目を丸くした。
それから軽く頬をかいて、
「本当にぼくが最初でいいの?」
とたずねる。旅の途中で会った彼女の兄、アンディのことを思い浮かべながら口にすると、アシュリンはこくっと元気よくうなずく。
「前にさ、ラルフが旅のことを話していたじゃない?」
「うん……?」
「自分の目で見て、聞いて感じることって」
ラルフは思い出したように「ああ」とつぶやく。確かにそんな話をした。
「わたしもね、本当にそうだなって思ったの。本で知ることも大事だけど、自分が経験して知ることも大事なんだって」
旅を始めてからまだそんなに経っていない。
まだまだ知りたいことがたくさんある。だからこそ、旅をしている一日一日を大切にしたいとアシュリンは考える。
「絵本ができたら、まっさきにラルフに読んでもらいたいな!」
『ご主人さまの旅のパートナーですからね。私も賛成です!』
アシュリンと本に楽しそうに言われて、ラルフは一瞬目を丸くした。
それから軽く頬をかいて、
「本当にぼくが最初でいいの?」
とたずねる。旅の途中で会った彼女の兄、アンディのことを思い浮かべながら口にすると、アシュリンはこくっと元気よくうなずく。