【完結】アシュリンと魔法の絵本
「ところできみは?」
「あ、初めまして。ラルフ・クラークです」
「クラーク……神殿都市のクラーク家?」
ぎょっとしたように目を丸くしたディータは、こくりとうなずいたラルフを見てぱぁっと表情を輝かせた。
がしっとラルフの手を両手で握り、ぶんぶんと上下に振るのを見て、アンディが口を開く。
「どうしてそんなに感激しているんだ?」
「クラーク家にはお世話になったんだ! 今のボクがいるのは、クラーク家のおかげと言えるよ!」
ディータの言葉にアシュリンは顔から手を離して、きょとんとした表情を浮かべた。
「どういうことですか?」
ラルフもディータの言葉が意外だったのか、眉を下げて問いかけた。
すると、ディータはラルフの手を離し、にこっと微笑む。
「言葉の通りだよ。ボクはクラーク家にお世話になったんだ。魔力が高いボクのことを救ってくれた、恩人なんだよ」
自分の胸に手を置いて、ディータは目を伏せる。アシュリンは魔力が高いことと救われたことがどうつながるのかわからず、こてんと首をかしげた。
「魔力が高いと、なにかあるんですか?」
「あれ? もしかして聞いたことない? 魔力が高いとね――」
「あ、初めまして。ラルフ・クラークです」
「クラーク……神殿都市のクラーク家?」
ぎょっとしたように目を丸くしたディータは、こくりとうなずいたラルフを見てぱぁっと表情を輝かせた。
がしっとラルフの手を両手で握り、ぶんぶんと上下に振るのを見て、アンディが口を開く。
「どうしてそんなに感激しているんだ?」
「クラーク家にはお世話になったんだ! 今のボクがいるのは、クラーク家のおかげと言えるよ!」
ディータの言葉にアシュリンは顔から手を離して、きょとんとした表情を浮かべた。
「どういうことですか?」
ラルフもディータの言葉が意外だったのか、眉を下げて問いかけた。
すると、ディータはラルフの手を離し、にこっと微笑む。
「言葉の通りだよ。ボクはクラーク家にお世話になったんだ。魔力が高いボクのことを救ってくれた、恩人なんだよ」
自分の胸に手を置いて、ディータは目を伏せる。アシュリンは魔力が高いことと救われたことがどうつながるのかわからず、こてんと首をかしげた。
「魔力が高いと、なにかあるんですか?」
「あれ? もしかして聞いたことない? 魔力が高いとね――」