【完結】アシュリンと魔法の絵本
アシュリンとお兄ちゃん。 3話
「お兄ちゃんとどうやって知り合ったんですか?」
「旅をしている途中で偶然。道に迷ったアンディが声をかけてきたんだ」
「お兄ちゃん、迷子になったの!?」
兄のアンディが迷子になるイメージができず、思わず振り返ってみると、にっこりと微笑みを浮かべてアシュリンの手を取り、スタスタと歩き出した。
「お、お兄ちゃん?」
「アシュリン、そいつのことはいいから。今は髪を直そう」
髪のことに触れられて、アシュリンはハッとしたようにつないでいないほうの手で髪を触る。
ぐしゃぐしゃにかき混ぜられた髪はそのままで、アンディの友だちにそんな髪の状態で会って会話したことに、アシュリンは恥ずかしそうに頬を赤く染めた。
「お兄ちゃんのせいで変な髪型になっちゃったー!」
「ごめんって。アシュリンに会えたことがうれしくてさ」
アンディの言葉に、アシュリンはそれ以上なにも言えなかった。兄と会えたことは、彼女にとってもうれしいことだった。とはいえ、こんなにぐしゃぐしゃの頭で……と考えて、ちろりとアンディに視線を移す。
「旅をしている途中で偶然。道に迷ったアンディが声をかけてきたんだ」
「お兄ちゃん、迷子になったの!?」
兄のアンディが迷子になるイメージができず、思わず振り返ってみると、にっこりと微笑みを浮かべてアシュリンの手を取り、スタスタと歩き出した。
「お、お兄ちゃん?」
「アシュリン、そいつのことはいいから。今は髪を直そう」
髪のことに触れられて、アシュリンはハッとしたようにつないでいないほうの手で髪を触る。
ぐしゃぐしゃにかき混ぜられた髪はそのままで、アンディの友だちにそんな髪の状態で会って会話したことに、アシュリンは恥ずかしそうに頬を赤く染めた。
「お兄ちゃんのせいで変な髪型になっちゃったー!」
「ごめんって。アシュリンに会えたことがうれしくてさ」
アンディの言葉に、アシュリンはそれ以上なにも言えなかった。兄と会えたことは、彼女にとってもうれしいことだった。とはいえ、こんなにぐしゃぐしゃの頭で……と考えて、ちろりとアンディに視線を移す。