【完結】アシュリンと魔法の絵本
小屋の中に入ると、アシュリンは辺りを見渡してドレッサーを見つけ、駆け足で向かう。リュックをおろしてすとんと鏡の前に座り、アンディがくるのを待つ。
アンディが小屋に入り、ドレッサーの椅子に座っているアシュリンに気付いて近付く。そっと彼女の肩に手を置いて、「それじゃ、直すから」と声をかけてから、三つ編みをほどきドレッサーの引き出しからくしを取り出した。
休憩スペースに置かれているものは、誰でも使っていいもので、使い終わるとすぐにきれいになるように魔法がかけられている。
すっすっ、と毛先のほうから梳いていく。
「アシュリンの髪をいじるのもひさしぶりだな」
「三年ぶりだもんね。なつかしいなぁ!」
アシュリンは声を弾ませた。三年前、アンディが旅立つ前はずっと彼に髪を結んでもらっていた。そのことがとても懐かしくて思わず表情がほころんだ。
「せっかくだから、いつもしない髪型にしようか」
「本当? 楽しみ!」
ぐしゃぐしゃになった頭の天辺も、くしで整えてもらいきれいになった。それからアシュリンの髪を器用にいじるアンディに、ワクワクとした目を隠すことなく鏡を見つめる。
アンディが小屋に入り、ドレッサーの椅子に座っているアシュリンに気付いて近付く。そっと彼女の肩に手を置いて、「それじゃ、直すから」と声をかけてから、三つ編みをほどきドレッサーの引き出しからくしを取り出した。
休憩スペースに置かれているものは、誰でも使っていいもので、使い終わるとすぐにきれいになるように魔法がかけられている。
すっすっ、と毛先のほうから梳いていく。
「アシュリンの髪をいじるのもひさしぶりだな」
「三年ぶりだもんね。なつかしいなぁ!」
アシュリンは声を弾ませた。三年前、アンディが旅立つ前はずっと彼に髪を結んでもらっていた。そのことがとても懐かしくて思わず表情がほころんだ。
「せっかくだから、いつもしない髪型にしようか」
「本当? 楽しみ!」
ぐしゃぐしゃになった頭の天辺も、くしで整えてもらいきれいになった。それからアシュリンの髪を器用にいじるアンディに、ワクワクとした目を隠すことなく鏡を見つめる。