【完結】アシュリンと魔法の絵本
小屋の中には小さなキッチンがついていて、「今日は兄ちゃんが作ってあげる」とアシュリンの頭をぽんと撫でるアンディ。
備え付けの冷蔵庫を開けて中を確認すると、いろいろなものが入っていた。
「お兄ちゃんの料理、ひさしぶりだぁ。なにを作ってくれるの?」
「うーん……そうだなぁ。フレンチトーストはどうだろう? おいしいパンを持ってるんだ」
「え、食べたい!」
アシュリンの言葉と同時にお腹もぐぅーっと鳴り、ばっとお腹を両手でおさえる。
しっかり耳に届いていたようで、アンディはくすりと笑うとすぐに手をきれいにしてから、フレンチトーストを作り始めた。
ボウルにたまご、牛乳、砂糖を入れてくるくるとかき混ぜる。
「……泡だて器、使わないの?」
「魔法でかき混ぜても同じだからね」
アンディはボウルに右手の人差し指をかざし、くるくると円を描くように動かしている。その動きに合わせてボウルの中身も回っていた。
「……お兄ちゃんが料理に魔法を使うって、不思議な感じ」
フォーサイス家にいたときは、キッチン道具を使っていたのでアンディとボウルを交互に見てつぶやくアシュリン。
「ニーグルム、おれのかばん持ってきてくれる?」
「使い魔扱いの荒いヤツだ」
備え付けの冷蔵庫を開けて中を確認すると、いろいろなものが入っていた。
「お兄ちゃんの料理、ひさしぶりだぁ。なにを作ってくれるの?」
「うーん……そうだなぁ。フレンチトーストはどうだろう? おいしいパンを持ってるんだ」
「え、食べたい!」
アシュリンの言葉と同時にお腹もぐぅーっと鳴り、ばっとお腹を両手でおさえる。
しっかり耳に届いていたようで、アンディはくすりと笑うとすぐに手をきれいにしてから、フレンチトーストを作り始めた。
ボウルにたまご、牛乳、砂糖を入れてくるくるとかき混ぜる。
「……泡だて器、使わないの?」
「魔法でかき混ぜても同じだからね」
アンディはボウルに右手の人差し指をかざし、くるくると円を描くように動かしている。その動きに合わせてボウルの中身も回っていた。
「……お兄ちゃんが料理に魔法を使うって、不思議な感じ」
フォーサイス家にいたときは、キッチン道具を使っていたのでアンディとボウルを交互に見てつぶやくアシュリン。
「ニーグルム、おれのかばん持ってきてくれる?」
「使い魔扱いの荒いヤツだ」