すずのおはなし
そこには
お父さんとお母さん
それに小さい子供の楓と梓の家

ここで私達も名前を貰ったの
私はかず
白猫の子供はすず

冬の寝床探しも
夏の飲み水探しもしなくてよくなった。
美味しいカリカリも
食べることができた。

遊んでくれて
楽しくて

一緒に寝てくれて
暖かくて

沢山撫でてくれて
嬉しくて

一緒に生活して人間が
もっと好きになって
それから人間が心配にもなった。

特に小さい子たちが危なっかしくてね。
泣いてる時や
悲しんでいる時は
側にいて温めて
たくさん慰めたわ。
私の子と同じくらいとってもかわいいの。

そして長い間、
優しいその人間達は
私達の家族になりました。

私が死んだ後も
すずの家族でいてくれました。
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