「すれ違う時間とコロナの狭間で」

宇宙からの暗号を解読せよ

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2024年10月21日月曜日。昨日まではタオルケットで寝ていたが本日より毛布を1枚羽織って寝ていた。目を覚まして時計を見ると、午前2時丁度。222と、2が3つ並んだトリプルナンバー。咄嗟にエンジェルナンバーの意味を調べた。エンジェルナンバー「200」の基本的な意味は、「神との神聖なつながりを実感できること」「全ての物事が順調に進むと信じること」「神の無限の愛があなたを包み、癒してくれること」です。数字「2」は、「信じる心」「勇気」「強い結合」「順調な成長や発展」「陰陽や男女の二元論」「平和とバランス」を象徴します。数字「0」は、「神の存在とサポート」「悪循環からの脱出」「原点回帰の必要性」「永遠や無限」「スピリチュアルな覚醒」を示しています。また、数字「00」は、「豊かさや幸せが倍になること」「神との神秘的な一体感」「神の奇跡的なサポートによる運命の好転」を示唆しています。目を覚ますと、前日の悟りが嘘のように冷え切っている。あのひらめきは、咄嗟に浮かんだ統合失調症の入り口の症状なのだろうか。頭の中で形をなしていた理論や確信が、朝の光の中で霧散していく。まるで夜の静寂の中でだけ成立する真理のように、今はただの幻に思える。自分の精神の中で何が現実で、何が幻想なのか、その境界が曖昧になっている気がする。昨日は確かに、全てが繋がったように思えたのに、今はその感覚が遠ざかっていく。もしかして、精神が自分を欺いていたのだろうか?それとも、まだ何か見落としている真実があるのか?統合失調症の魔の手を遮断したのは、「二度あることは三度ある」という症状だった。あれは、初めて発病した時に見たテレビの中の画面の世界。人物の写った写真を見ると、異様な目つきを感じるのは統合失調症の影響なのだろうか。丸く笑っているように見える眼差しが、ふと鋭く尖り、悲しみと攻撃性を帯びたものに変わっていく。またあの感覚が蘇ってくる。周囲の視線が自分を監視しているかのような錯覚。平凡な日常の中でさえ、突然押し寄せてくるこの不安は、現実がどこかでずれてしまったかのような違和感をもたらす。自分の中で確かだと思っていたものが揺らぎ、目に映る世界が歪んで感じられる。それでも、今はまだ現実に踏みとどまっている。冷静さを保とうとしながらも、この境界線の上を、どこまで歩き続けられるのかという不安が胸に重くのしかかる。2020年、6度目の統合失調症の発作で、「この世界には見えない世界があるんだよ」という思考からのメッセージを受け取った。それは、現実と非現実が交差する瞬間だった。見えない世界の存在が、確かなものとして心に響いていた。しかし、それが精神の産物なのか、それとも本当に隠された真実なのか、判断することはできなかった。この体験が真実だと信じたい反面、それが病の一部だと考える恐怖もあった。見えない世界の声が、時には自分を導いているように感じる一方で、その声に従えばどこに行き着くのか分からないという不安がつきまとう。それでも、現実との境界を曖昧にしながら、この見えない世界の存在を否定することはできなかった。
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