大嫌いな王子様 ー前編ー
ガシッ!!!
「おわっ!!」
私は佐伯くんの両手を掴んだ。
「お友達になりませんか!?」
むっちゃ緊張するけど、一か八かだ!
「は…?友達??」
「うん!昔の暁斗くんを知りたいし」
なんだ…やっぱ皆実が理由か
「なんて理由もちょっぴりあるけど、なにより佐伯くんとお友達になりたいんです!佐伯くん実はいい人だし、一緒にいて楽しいし」
なに言ってんの?コイツ
「私、昔からほんと友達いなくて今はみっちゃんだけが大切な友達なんです。みっちゃんも自分から勇気を出して友達になってって言いました」
天然で言ってんな、これ
「だから佐伯くんは2人目なんです!」
なんだ、このドキドキみたいな鼓動は。
胸がきゅーって痛い
「あ、でも迷惑だったら…ごめんなさい!!」
今はまだこの気持ちの正体はわからないままでいよう。
俺が好きなのは皆実なんだ。
「俺らライバルだぞ?それでもいいのか?」
「そうだった!じゃあ、ライバル兼トモダチで♪」
こんな無邪気に笑われたら断れねぇ…
ってことにしよう。
「いいぜ。皆実の極秘情報とかあれば教えろよ」
「それは佐伯くんもですよ」
私たちは連絡先を交換した。
友達が出来て、すごく嬉しい。
「てか、みっちゃんて誰だよ」
「私のクラスメイトだよ。今度紹介しますね」
「友達なるんだから、敬語やめろ」
キキーーッ
車がブレーキを踏む音が聞こえた。
あ、あの車
バタンッ
「人ん家の前でなにしてんだよ」
「暁斗くん…」
あれ?怒ってる…?
「佐伯…お前この前からなんなんだよ。ケンカ売ってんのか?」
ヤバイ!!
バッ!!
私は佐伯くんの前に立った。
「違うよ!!佐伯くん、暁斗くんと前みたいに仲良くなりたいだけなんだよ!!」
「…は?」
「…おい」
前者が暁斗くんで、後者が佐伯くん。
何の説明もなしにいきなりこんなこと言われて意味不明状態の暁斗くんと、早速話をバラされた佐伯くん。
わ〜〜!!
どうしよう…!!
「えっと…あの……」
グイッ
「帰るぞ」
「待って、暁斗くん」
引っ張られて無理矢理家に連れて帰られる。
せめて、少しでも前の関係の2人に戻れたら…
「皆実!」
佐伯くんの声に暁斗くんが足を止めた。
「いい加減、ガキくせぇことするのやめろよ」
ドクンドクンッ…
なんだか、私まで緊張する。
「ハッ…うるせぇ。サッカー大好き佐伯くん?」
暁斗くんはヒラヒラと手を振りながら、私を引っ張って家の中へ入っていく。
「…やべー。なんでこんな嬉しいんだ…」
「佐伯様、よろしければご自宅までお送りいたしましょうか?」
「いや…大丈夫っす。失礼します」
「おわっ!!」
私は佐伯くんの両手を掴んだ。
「お友達になりませんか!?」
むっちゃ緊張するけど、一か八かだ!
「は…?友達??」
「うん!昔の暁斗くんを知りたいし」
なんだ…やっぱ皆実が理由か
「なんて理由もちょっぴりあるけど、なにより佐伯くんとお友達になりたいんです!佐伯くん実はいい人だし、一緒にいて楽しいし」
なに言ってんの?コイツ
「私、昔からほんと友達いなくて今はみっちゃんだけが大切な友達なんです。みっちゃんも自分から勇気を出して友達になってって言いました」
天然で言ってんな、これ
「だから佐伯くんは2人目なんです!」
なんだ、このドキドキみたいな鼓動は。
胸がきゅーって痛い
「あ、でも迷惑だったら…ごめんなさい!!」
今はまだこの気持ちの正体はわからないままでいよう。
俺が好きなのは皆実なんだ。
「俺らライバルだぞ?それでもいいのか?」
「そうだった!じゃあ、ライバル兼トモダチで♪」
こんな無邪気に笑われたら断れねぇ…
ってことにしよう。
「いいぜ。皆実の極秘情報とかあれば教えろよ」
「それは佐伯くんもですよ」
私たちは連絡先を交換した。
友達が出来て、すごく嬉しい。
「てか、みっちゃんて誰だよ」
「私のクラスメイトだよ。今度紹介しますね」
「友達なるんだから、敬語やめろ」
キキーーッ
車がブレーキを踏む音が聞こえた。
あ、あの車
バタンッ
「人ん家の前でなにしてんだよ」
「暁斗くん…」
あれ?怒ってる…?
「佐伯…お前この前からなんなんだよ。ケンカ売ってんのか?」
ヤバイ!!
バッ!!
私は佐伯くんの前に立った。
「違うよ!!佐伯くん、暁斗くんと前みたいに仲良くなりたいだけなんだよ!!」
「…は?」
「…おい」
前者が暁斗くんで、後者が佐伯くん。
何の説明もなしにいきなりこんなこと言われて意味不明状態の暁斗くんと、早速話をバラされた佐伯くん。
わ〜〜!!
どうしよう…!!
「えっと…あの……」
グイッ
「帰るぞ」
「待って、暁斗くん」
引っ張られて無理矢理家に連れて帰られる。
せめて、少しでも前の関係の2人に戻れたら…
「皆実!」
佐伯くんの声に暁斗くんが足を止めた。
「いい加減、ガキくせぇことするのやめろよ」
ドクンドクンッ…
なんだか、私まで緊張する。
「ハッ…うるせぇ。サッカー大好き佐伯くん?」
暁斗くんはヒラヒラと手を振りながら、私を引っ張って家の中へ入っていく。
「…やべー。なんでこんな嬉しいんだ…」
「佐伯様、よろしければご自宅までお送りいたしましょうか?」
「いや…大丈夫っす。失礼します」