お見合いから始まる冷徹社長からの甘い執愛 〜政略結婚なのに毎日熱烈に追いかけられてます〜
お見合い
大安吉日の日曜日。地上三十九階のレストランで原田瑞希は、お見合い相手の名刺をもらったままの姿勢で固まっていた。
目の前にはオーダーメイドのスーツをスマートに着こなし、髪をビシッとセットしているイケメンが脚を組んで座っている。切れ長の目がクールに見えて、瑞希好みだ。が、見合い相手がかっこいいからといって喜んでいる場合ではない。
「露口康弘さん。露口製薬の社長……」
相手の名前を口に出すだけで、冷や汗が噴き出してくる。瑞希は引き攣るように笑った。
(嘘でしょう! うちの会社の社長じゃないの!?)
目の前にはオーダーメイドのスーツをスマートに着こなし、髪をビシッとセットしているイケメンが脚を組んで座っている。切れ長の目がクールに見えて、瑞希好みだ。が、見合い相手がかっこいいからといって喜んでいる場合ではない。
「露口康弘さん。露口製薬の社長……」
相手の名前を口に出すだけで、冷や汗が噴き出してくる。瑞希は引き攣るように笑った。
(嘘でしょう! うちの会社の社長じゃないの!?)
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