お見合いから始まる冷徹社長からの甘い執愛 〜政略結婚なのに毎日熱烈に追いかけられてます〜
「まわりくどいのは嫌いなので単刀直入にお伺いします。相馬さんは、うちの秘書とどういう関係ですか?」
「社長!」
市岡の悲鳴に近い制止の呼びかけを無視して知紗の顔をジッと見据えると、彼女は照れたように笑いながら市岡を見た。
「報告が遅れてすみませんでした。先日、私から告白してお付き合いをはじめました。酔った勢いで告白してしまったから、社長は不安に思っているかもしれませんが、私本気です! 必ず孝成さんを幸せにしますから!」
「……だそうだ。彼女にここまで言わせておいて、お前から言うことはないのか?」
告白? と動揺している市岡をじろりと睨む。彼は知紗と康弘の顔を交互に見たのち、顔を真っ赤にして立ち上がった。そんな彼を見上げて嘆息する。
「瑞希、二人で話したほうが良さそうなので俺たちは別のところで食事をしましょう」
そう言って瑞希が作ってくれた弁当を手早くランチバックに戻して立ち上がると、瑞希が「え? え?」と困惑しながらついてくる。
「や、康弘さん。いいんですか?」
「構いません。大切な告白を酒のせいで覚えていないへたれは、相馬さんに叱られればいいんです」
そう言って、瑞希を連れて空いている応接室に入り鍵を閉めた。
「社長!」
市岡の悲鳴に近い制止の呼びかけを無視して知紗の顔をジッと見据えると、彼女は照れたように笑いながら市岡を見た。
「報告が遅れてすみませんでした。先日、私から告白してお付き合いをはじめました。酔った勢いで告白してしまったから、社長は不安に思っているかもしれませんが、私本気です! 必ず孝成さんを幸せにしますから!」
「……だそうだ。彼女にここまで言わせておいて、お前から言うことはないのか?」
告白? と動揺している市岡をじろりと睨む。彼は知紗と康弘の顔を交互に見たのち、顔を真っ赤にして立ち上がった。そんな彼を見上げて嘆息する。
「瑞希、二人で話したほうが良さそうなので俺たちは別のところで食事をしましょう」
そう言って瑞希が作ってくれた弁当を手早くランチバックに戻して立ち上がると、瑞希が「え? え?」と困惑しながらついてくる。
「や、康弘さん。いいんですか?」
「構いません。大切な告白を酒のせいで覚えていないへたれは、相馬さんに叱られればいいんです」
そう言って、瑞希を連れて空いている応接室に入り鍵を閉めた。