お見合いから始まる冷徹社長からの甘い執愛 〜政略結婚なのに毎日熱烈に追いかけられてます〜
マーキング
「康弘さんったら……見えるところはやめてって言ったのに……」
研究棟のトイレに入り鏡で確認すると案の定、鎖骨や首筋にしっかりと赤い痕がついていた。瑞希はポーチから絆創膏を取り出つつ、ぶつぶつと不満を漏らす。
(ベタだけどこれを貼っておこうかな……。コンシーラーで隠す時間なさそうだし)
今日はお弁当を食べるのが遅くなってしまったので昼休みがもうすぐ終わってしまう。結局拒みきれずにイチャイチャしていた自分が悪いのだが、それにしてもこんなにしっかりとキスマークをつけるのはひどいと思う。
瑞希は絆創膏を貼ってから、鏡をジッと見つめた。逆に貼ったほうが目立つ気もする。
「ああもう、孝成さんったら。これ、コンシーラーで隠れるかな」
いっそないほうがいいかなと思った時に知紗がトイレに駆け込んできた。瑞希の存在にも気づかずにポーチの中からコンシーラーを探している彼女をしばし腕を組んで眺める。
(わざわざどうなったか聞くまでもないわね)
イチャイチャしているという予想が当たって瑞希はほくそ笑んだ。「ふーん」と声を出すと、コンシーラーでキスマークを隠そうと躍起になっている知紗がビクッとなる。
研究棟のトイレに入り鏡で確認すると案の定、鎖骨や首筋にしっかりと赤い痕がついていた。瑞希はポーチから絆創膏を取り出つつ、ぶつぶつと不満を漏らす。
(ベタだけどこれを貼っておこうかな……。コンシーラーで隠す時間なさそうだし)
今日はお弁当を食べるのが遅くなってしまったので昼休みがもうすぐ終わってしまう。結局拒みきれずにイチャイチャしていた自分が悪いのだが、それにしてもこんなにしっかりとキスマークをつけるのはひどいと思う。
瑞希は絆創膏を貼ってから、鏡をジッと見つめた。逆に貼ったほうが目立つ気もする。
「ああもう、孝成さんったら。これ、コンシーラーで隠れるかな」
いっそないほうがいいかなと思った時に知紗がトイレに駆け込んできた。瑞希の存在にも気づかずにポーチの中からコンシーラーを探している彼女をしばし腕を組んで眺める。
(わざわざどうなったか聞くまでもないわね)
イチャイチャしているという予想が当たって瑞希はほくそ笑んだ。「ふーん」と声を出すと、コンシーラーでキスマークを隠そうと躍起になっている知紗がビクッとなる。