お見合いから始まる冷徹社長からの甘い執愛 〜政略結婚なのに毎日熱烈に追いかけられてます〜
「やだ。びっくりするじゃない。いつからいたの?」
「最初からいたわよ。その赤い痕を見るにうまくいったようね」
「おかげさまでね。仕事終わったらデートしてこの前の仕切り直しをする予定なの。今回はお酒なしでね。だから午後は早めに仕事終わらせなきゃ」
「良かった。知紗のことだから大丈夫だとは思ってたけど、うまくいって本当に良かったわ。おめでとう」
「ありがとう……って、あれ? 瑞希、それ……」
ホッと息をついた時、首に貼った絆創膏を指差されてバッと手で覆う。すると、知紗が「へぇ」とニヤついた。
「ち、違……これは違うわ」
「何が違うのよ。照れなくてもいいじゃない。素直に私も社長とイチャついてましたって言いなさいよ」
「こ、これは躾のなってない虎に噛まれただけよ」
「馬鹿。それはさすがに死んじゃうわよ」
呆れた声を出す知紗に乾いた笑いを向けると、彼女が瑞希の絆創膏を一気に剥がした。そして、コンシーラーでカバーしてくれる。
「ほら、こっちのほうがパッと見で分からないわ」
「あ、ありがとう……」
鏡を見てみると、確かにうまい具合にカバーができていた。瑞希はさすがうちの会社の商品だなと思いながら、少し遅れて研究室に入った。
「最初からいたわよ。その赤い痕を見るにうまくいったようね」
「おかげさまでね。仕事終わったらデートしてこの前の仕切り直しをする予定なの。今回はお酒なしでね。だから午後は早めに仕事終わらせなきゃ」
「良かった。知紗のことだから大丈夫だとは思ってたけど、うまくいって本当に良かったわ。おめでとう」
「ありがとう……って、あれ? 瑞希、それ……」
ホッと息をついた時、首に貼った絆創膏を指差されてバッと手で覆う。すると、知紗が「へぇ」とニヤついた。
「ち、違……これは違うわ」
「何が違うのよ。照れなくてもいいじゃない。素直に私も社長とイチャついてましたって言いなさいよ」
「こ、これは躾のなってない虎に噛まれただけよ」
「馬鹿。それはさすがに死んじゃうわよ」
呆れた声を出す知紗に乾いた笑いを向けると、彼女が瑞希の絆創膏を一気に剥がした。そして、コンシーラーでカバーしてくれる。
「ほら、こっちのほうがパッと見で分からないわ」
「あ、ありがとう……」
鏡を見てみると、確かにうまい具合にカバーができていた。瑞希はさすがうちの会社の商品だなと思いながら、少し遅れて研究室に入った。