お見合いから始まる冷徹社長からの甘い執愛 〜政略結婚なのに毎日熱烈に追いかけられてます〜
「社長ったら優しいじゃない。もう付き合っちゃえば?」
「……!」
突然背後から顔を覗かせてきた知紗に飛び上がる。が、彼女はそんな瑞希の反応を気にせず、うりうりと肘でつついてくる。
「び、びっくりした。急に現れないでよ。驚くじゃない」
「いやいや、驚いたの私だから。出社してきたら、まさか会社前で社長といちゃついてるなんて思わないじゃない。あんたたち、めちゃくちゃ目立ってたわよ」
「いちゃついてなんか……って、そんなに目立ってた?」
「うん。気づいてないと思うけど皆騒ついてたわ」
(嘘……! そ、そんなに……?)
だが、会社の前で社長と話し込んでいれば悪目立ちしてもおかしくはないだろう。瑞希はがっくりと肩を落とした。
「でも、どこが怖い人なんだろうね。瑞希に構っているところを見ると、全然そういうふうには見えないな……」
「そうね……。変な人だけど冷たくはないわ。どちらかと言えば寛容そう……でもまあ変な人だけどね……」
しみじみと言いながら知紗と連れ立ってロッカールームへ入る。彼女は「変な人変な人言い過ぎ」と爆笑しながら瑞希の背中を叩いてくる。
「……!」
突然背後から顔を覗かせてきた知紗に飛び上がる。が、彼女はそんな瑞希の反応を気にせず、うりうりと肘でつついてくる。
「び、びっくりした。急に現れないでよ。驚くじゃない」
「いやいや、驚いたの私だから。出社してきたら、まさか会社前で社長といちゃついてるなんて思わないじゃない。あんたたち、めちゃくちゃ目立ってたわよ」
「いちゃついてなんか……って、そんなに目立ってた?」
「うん。気づいてないと思うけど皆騒ついてたわ」
(嘘……! そ、そんなに……?)
だが、会社の前で社長と話し込んでいれば悪目立ちしてもおかしくはないだろう。瑞希はがっくりと肩を落とした。
「でも、どこが怖い人なんだろうね。瑞希に構っているところを見ると、全然そういうふうには見えないな……」
「そうね……。変な人だけど冷たくはないわ。どちらかと言えば寛容そう……でもまあ変な人だけどね……」
しみじみと言いながら知紗と連れ立ってロッカールームへ入る。彼女は「変な人変な人言い過ぎ」と爆笑しながら瑞希の背中を叩いてくる。